マルコ3:1-15

マルコ

第3章

3:1イエスがまた会堂にはいられると、そこに片手のなえた人がいた。3:2人々はイエスを訴えようと思って、安息日にその人をいやされるかどうかをうかがっていた。3:3すると、イエスは片手のなえたその人に、「立って、中へ出てきなさい」と言い、3:4人々にむかって、「安息日に善を行うのと悪を行うのと、命を救うのと殺すのと、どちらがよいか」と言われた。彼らは黙っていた。3:5イエスは怒りを含んで彼らを見まわし、その心のかたくななのを嘆いて、その人に「手を伸ばしなさい」と言われた。そこで手を伸ばすと、その手は元どおりになった。3:6パリサイ人たちは出て行って、すぐにヘロデ党の者たちと、なんとかしてイエスを殺そうと相談しはじめた。
3:7それから、イエスは弟子たちと共に海べに退かれたが、ガリラヤからきたおびただしい群衆がついて行った。またユダヤから、3:8エルサレムから、イドマヤから、更にヨルダンの向こうから、ツロ、シドンのあたりからも、おびただしい群衆が、そのなさっていることを聞いて、みもとにきた。3:9イエスは群衆が自分に押し迫るのを避けるために、小舟を用意しておけと、弟子たちに命じられた。3:10それは、多くの人をいやされたので、病苦に悩む者は皆イエスにさわろうとして、押し寄せてきたからである。3:11また、けがれた霊どもはイエスを見るごとに、みまえにひれ伏し、叫んで、「あなたこそ神の子です」と言った。3:12イエスは御自身のことを人にあらわさないようにと、彼らをきびしく戒められた。
3:13さてイエスは山に登り、みこころにかなった者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとにきた。3:14そこで十二人をお立てになった。彼らを自分のそばに置くためであり、さらに宣教につかわし、3:15また悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。


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