ヨブ記29:1-6,30:1-9

ヨブ記

第29章

29:1ヨブはまた言葉をついで言った、
29:2「ああ過ぎた年月のようであったらよいのだが、
神がわたしを守ってくださった日のようで
あったらよいのだが。
29:3あの時には、彼のともしびがわたしの頭の上に輝き、
彼の光によってわたしは暗やみを歩んだ。
29:4わたしの盛んな時のようであったならよいのだが。
あの時には、神の親しみが
わたしの天幕の上にあった。
29:5あの時には、全能者がなおわたしと共にいまし、
わたしの子供たちもわたしの周囲にいた。
29:6あの時、わたしの足跡は乳で洗われ、
岩もわたしのために油の流れを注ぎだした。


第30章

30:1しかし今はわたしよりも年若い者が、
かえってわたしをあざ笑う。
彼らの父はわたしが卑しめて、
群れの犬と一緒にさえしなかった者だ。
30:2彼らの手の力からわたしは何を得るであろうか、
彼らはその気力がすでに衰えた人々だ。
30:3彼らは乏しさと激しい飢えとによって、
かわいた荒れ地をかむ。
30:4彼らは、ぜにあおいおよび灌木の葉を摘み、
れだまの根をもって身を暖める。
30:5彼らは人々の中から追いだされ、
盗びとを追うように、人々は彼らを追い呼ばわる。
30:6彼らは急流の谷間に住み、
土の穴または岩の穴におり、
30:7灌木の中にいななき、いらくさの下に押し合う。
30:8彼らは愚かな者の子、また卑しい者の子であって、
国から追いだされた者だ。
30:9それなのに、わたしは今彼らの歌となり、
彼らの笑い草となった。


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