使徒8:4-8,26-35

使徒

第8章

8:4さて、散らされて行った人たちは、御言を宣べ伝えながら、めぐり歩いた。8:5ピリポはサマリヤの町に下って行き、人々にキリストを宣べはじめた。8:6群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、こぞって彼の語ることに耳を傾けた。8:7汚れた霊につかれた多くの人々からは、その霊が大声でわめきながら出て行くし、また、多くの中風をわずらっている者や、足のきかない者がいやされたからである。8:8それで、この町では人々が、大変なよろこびかたであった。


8:26しかし、主の使がピリポにむかって言った、「立って南方に行き、エルサレムからガザへ下る道に出なさい」(このガザは、今は荒れはてている)。8:27そこで、彼は立って出かけた。すると、ちょうど、エチオピヤ人の女王カンダケの高官で、女王の財宝全部を管理していた宦官であるエチオピヤ人が、礼拝のためエルサレムに上り、8:28その帰途についていたところであった。彼は自分の馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。8:29御霊がピリポに「進み寄って、あの馬車に並んで行きなさい」と言った。8:30そこでピリポが駆けて行くと、預言者イザヤの書を読んでいるその人の声が聞えたので、「あなたは、読んでいることが、おわかりですか」と尋ねた。8:31彼は「だれかが、手びきをしてくれなければ、どうしてわかりましょう」と答えた。そして、馬車に乗って一緒にすわるようにと、ピリポにすすめた。8:32彼が読んでいた聖書の箇所は、これであった、
「彼は、ほふり場に引かれて行く羊のように、
また、黙々として、
毛を刈る者の前に立つ小羊のように、
口を開かない。
8:33彼は、いやしめられて、
そのさばきも行われなかった。
だれが、彼の子孫のことを語ることができようか、
彼の命が地上から取り去られているからには」。
8:34宦官はピリポにむかって言った、「お尋ねしますが、ここで預言者はだれのことを言っているのですか。自分のことですか、それとも、だれかほかの人のことですか」。8:35そこでピリポは口を開き、この聖句から説き起して、イエスのことを宣べ伝えた。


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