14:7木には望みがある。
たとい切られてもまた芽をだし、
その若枝は絶えることがない。
14:8たといその根が地の中に老い、
その幹が土の中に枯れても、
14:9なお水の潤いにあえば芽をふき、
若木のように枝を出す。
14:10しかし人は死ねば消えうせる。
息が絶えれば、どこにおるか。
14:11水が湖から消え、
川がかれて、かわくように、
14:12人は伏して寝、また起きず、
天のつきるまで、目ざめず、
その眠りからさまされない。
14:13どうぞ、わたしを陰府にかくし、
あなたの怒りのやむまで、潜ませ、
わたしのために時を定めて、
わたしを覚えてください。
14:14人がもし死ねば、また生きるでしょうか。
わたしはわが服役の諸日の間、
わが解放の来るまで待つでしょう。
14:15あなたがお呼びになるとき、
わたしは答えるでしょう。
あなたはみ手のわざを顧みられるでしょう。
14:16その時あなたはわたしの歩みを数え、
わたしの罪を見のがされるでしょう。
14:17わたしのとがは袋の中に封じられ、
あなたはわたしの罪を塗りかくされるでしょう。
14:18しかし山は倒れてくずれ、
岩もその所から移される。
14:19水は石をうがち、
大水は地のちりを洗い去る。
このようにあなたは人の望みを断たれる。
14:20あなたはながく彼に勝って、彼を去り行かせ、
彼の顔かたちを変らせて追いやられる。
14:21彼の子らは尊くなっても、彼はそれを知らない、
卑しくなっても、それを悟らない。
14:22ただおのが身に痛みを覚え、
おのれのために嘆くのみである」。