口語訳聖書(1954/1955年版)
創世記
出エジプト記
レビ記
民数記
申命記
ヨシュア記
士師記
ルツ記
Ⅰサムエル記
Ⅱサムエル記
Ⅰ列王記
Ⅱ列王記
Ⅰ歴代誌
Ⅱ歴代誌
エズラ記
ネヘミヤ記
エステル記
ヨブ記
詩篇
箴言
伝道の書
雅歌
イザヤ書
エレミヤ書
哀歌
エゼキエル書
ダニエル書
ホセア書
ヨエル書
アモス書
オバデヤ書
ヨナ書
ミカ書
ナホム書
ハバクク書
ゼパニヤ書
ハガイ書
ゼカリヤ書
マラキ書
マタイ
マルコ
ルカ
ヨハネ
使徒
ローマ
Ⅰコリント
Ⅱコリント
ガラテヤ
エペソ
ピリピ
コロサイ
Ⅰテサロニケ
Ⅱテサロニケ
Ⅰテモテ
Ⅱテモテ
テトス
ピレモン
へブル
ヤコブ
Ⅰペテロ
Ⅱペテロ
Ⅰヨハネ
Ⅱヨハネ
Ⅲヨハネ
ユダ
黙示録
イザヤ書 16
イザヤ書
第16章
16:1
彼らはセラから荒野の道によって
小羊をシオンの娘の山に送り、
国のつかさに納めた。
16:2
モアブの娘らはアルノンの渡しで、
さまよう鳥のように、
巣を追われたひなのようである。
16:3
「相はかって、事を定めよ。
真昼の中でも、あなたの陰を夜のようにし、
さすらい人を隠し、
のがれて来た者をわたさず、
16:4
モアブのさすらい人を、あなたのうちにやどらせ、
彼らの避け所となって、滅ぼす者からのがれさせよ。
しえたげる者がなくなり、滅ぼす者が絶え、
踏みにじる者が地から断たれたとき、
16:5
一つの玉座がいつくしみによって堅く立てられ、
ダビデの幕屋にあって、
さばきをなし、公平を求め、
正義を行うに、すみやかなる者が
真実をもってその上に座する」。
16:6
われわれはモアブの高ぶりのことを聞いた、
その高ぶることは、はなはだしい。
われわれはその誇と、高ぶりと、
そのおごりとのことを聞いた、
その自慢は偽りである。
16:7
それゆえ、モアブは泣き叫べ、
民はみなモアブのために泣き叫べ。
全く撃ちのめされて、
キルハレセテの干ぶどうのために嘆け。
16:8
ヘシボンの畑と、
シブマのぶどうの木とは、しぼみ衰えた。
国々のもろもろの主が、
その枝を打ち落したからである。
その枝はさきにはヤゼルまでいたり、
荒野にまではびこり、
そのつるは広がって海を越えた。
16:9
それゆえ、わたしはヤゼルと共に、
シブマのぶどうの木のために泣く。
ヘシボンよ、エレアレよ、
わたしは涙をもってあなたを浸す。
ときの声が、あなたの果実と、
あなたの収穫の上にふりかかってきたからである。
16:10
喜びと楽しみとは土肥えた畑から取り去られ、
ぶどう畑には歌うことなく、
喜び呼ばわることなく、
酒ぶねを踏んで酒を絞る者なく、
ぶどうの収穫を喜ぶ声はやんだ。
16:11
それゆえ、わが魂はモアブのために、
わが心はキルハレスのために、
琴のように鳴りひびく。
16:12
モアブが高き所に出て、おのれを疲れさせ、またその聖所にきて祈っても、効果はない。
16:13
これは主がさきにモアブについて語られたみ言葉である。
16:14
しかし今、主は語って言われる、「モアブの栄えはその大いなる群衆にもかかわらず、雇人の年期とひとしく三年のうちに、はずかしめを受け、残れる者はまことに少なく、力がない」。
Top