口語訳聖書(1954/1955年版)
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Ⅰヨハネ
Ⅱヨハネ
Ⅲヨハネ
ユダ
黙示録
イザヤ書 9
イザヤ書
第9章
9:1
しかし、苦しみにあった地にも、やみがなくなる。さきにはゼブルンの地、ナフタリの地にはずかしめを与えられたが、後には海に至る道、ヨルダンの向こうの地、異邦人のガリラヤに光栄を与えられる。
9:2
暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。
暗黒の地に住んでいた人々の上に光が照った。
9:3
あなたが国民を増し、その喜びを大きくされたので、
彼らは刈入れ時に喜ぶように、
獲物を分かつ時に楽しむように、
あなたの前に喜んだ。
9:4
これはあなたが彼らの負っているくびきと、
その肩のつえと、しえたげる者のむちとを、
ミデアンの日になされたように折られたからだ。
9:5
すべて戦場で、歩兵のはいたくつと、
血にまみれた衣とは、
火の燃えくさとなって焼かれる。
9:6
ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、
ひとりの男の子がわれわれに与えられた。
まつりごとはその肩にあり、
その名は、「霊妙なる議士、大能の神、
とこしえの父、平和の君」ととなえられる。
9:7
そのまつりごとと平和とは、増し加わって限りなく、
ダビデの位に座して、その国を治め、
今より後、とこしえに公平と正義とをもって
これを立て、これを保たれる。
万軍の主の熱心がこれをなされるのである。
9:8
主はひと言をヤコブにおくり、
これをイスラエルの上にくだされる。
9:9
すべてこの民、
エフライムとサマリヤに住む者とは知るであろう。
彼らは高ぶり、心おごって言う、
9:10
「かわらがくずれても、
われわれは切り石をもって建てよう。
くわの木が切り倒されても、
われわれは香柏をもってこれにかえよう」と。
9:11
それゆえ、主は敵を起して彼らを攻めさせ、
そのあだを奮い立たせられる。
9:12
東にスリヤびとあり、西にペリシテびとあり、
彼らは大口をあけてイスラエルを食い尽す。
それでも主の怒りはやまず、
なおも、そのみ手を伸ばされる。
9:13
しかもなお、この民は自分たちを撃った者に帰らず、
万軍の主を求めない。
9:14
それゆえ、主はイスラエルから頭と尾と、
しゅろの枝と葦とを一日のうちに断ち切られる。
9:15
その頭とは、長老と尊き人、
その尾とは、偽りを教える預言者である。
9:16
この民を導く者は、これを迷わせ、
彼らに導かれる者は、のみ尽される。
9:17
それゆえ、主はその若き人々を喜ばれず、
そのみなしごと寡婦とをあわれまれない。
彼らはみな、不信仰であって、悪を行う者、
すべての口は愚かな事を語るからである。
それでも主の怒りはやまず、
なおも、そのみ手を伸ばされる。
9:18
悪は火のように燃え、
いばらと、おどろとを食い尽し、
茂りあう林を焼き、煙の柱となって巻きあがる。
9:19
万軍の主の怒りによって地は焼け、
その民は火の燃えくさのようになり、
だれもその兄弟をあわれむ者がない。
9:20
彼らは右手につかんでも、なお飢え、
左手で食べても飽くことがない。
おのおのその隣り人の肉を食う。
9:21
マナセはエフライムを、
エフライムはマナセを食い、
彼らは共にユダを攻める。
それでも主の怒りはやまず、
なおも、そのみ手を伸ばされる。
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